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子どものおつかいプリキュア#44

ドラゴンボール超おもしろすぎワロタwww

あのヤムチャはズルいわー。
というわけで、魔法プリ44話の感想です。

結構終盤でこういう話を持ってくるか―と思ったんですが
こないだパワパフガールズZを観たら
もっと終盤の47話で幼児化回をやってた(笑)

魔法プリのシリーズ構成の村山さんの
デビュー参加作品でもあるパワパフZ、おもしろかったです。
一話完結のギャグ主体なので、所謂、主人公達の
積み重ね等は重視されていなくて、最終回とか
積み重ねがなさ過ぎてちょっと笑えるんですが、
全体通して愉快な話が多くて楽しめました。
もちろん作品の中でちゃんと成長するキャラもいますが(セデューサとか)。

ついでにパワパフZのシリーズ構成は浦沢義雄さん。
時々、浦沢さんのプリキュアが観てみたい!なんて声を見かけますが
そういう人はパワパフZを観れば良いと思います(笑)
主人公達の成長をあまり主体にしていない作りだと思うので
そういう意味ではプリキュアと違うわけですけれども
一放送二話構成でヒーロー物が成立出来ることを示しているわけで
魔法プリも低年齢層向けを指向するならば
このくらい冒険しちゃって良かったのかもなと思います。

魔法プリ44話はミライ達が小さな子どもになる回。
前回の感想にも書きましたが、元の顔が幼い分、
作画には若干の違和感。
でも非常にキュートで観ててのほほんとしました。

ただ、このネタならもっと話を広げられたし、詰め込めただろうなと思います。
終盤で縦の話を進めなければいけない分、時間が足りないんだろなとは思いますが……。

校長が若返りとも違うと言っているように
本当に若返るならハーちゃんは以前の姿に戻るはずですし
その辺は適当(笑)

しかし、女の子を幼女化する魔法とは……
闇の魔法……(意味深)
一体、クシーは何を目指していたのか(笑)

次回、闇の魔法の真の目的が明らかになるらしいのですが
インタビューで校長とクシーの話は省いている、というような発言があったので
最後までやらないかと思ったら、一応やるんですねぇ。まぁ終盤ですし。
今回もオルーバさんがクシーの本をめくっていたら
校長とクシーの写真が本に挟まっていましたね。
クシーも色々と考えがあって闇の魔法に手を出して、暴走したんだと思いますが
来週、その真意に校長が気付くみたいな話になると
校長の無能さがMAXですね(笑)

今回も、パンケーキ食べててナシマホウ界への到着が遅れますし(笑)
まぁ緊急って感じでもなかったですしね。食べ物は大事にしなければなりません。
ハーちゃんが魔法で消した後、テロップで
「パンケーキは校長が美味しくいただきました」って出さないとクレームが入る(笑)
際限なく巨大化するパンケーキは恐怖ですね。
ドラえもんのバイバインを思い出します。

今回は戦闘の描写が久々に悪くなかったですね。
モフルンのピンチは蜘蛛の糸だけでなく、
もっと盛り上げてほしかったところですが。
変身の勢いで幼児化脱出という
勢い任せの展開には笑いました。
いつもより多めに成長しております(笑)

今回はガメッツさんとバッディさんも復活しましたが
バッディさんはポンコツに……(笑)
確かにドクロクシーを疑うとか、
崇拝の裏返しである行動をとっていたり
忠誠心の強いキャラでしたからね。
次回はヤモーさんも復活するのかな?
予告でバッディさんはネタキャラみたいになってましたが(笑)

相変わらず戦闘狂のガメッツさんは
相変わらず海亀なのか陸亀なのか不明です
なんだかヤドキングみたいになってましたけど(笑)
復活して、ハーちゃんに挑みますが、オルーバさんが邪魔します。

ハーちゃんのみならずガメッツさんも拘束するあたり
オルーバさんは人の性格がわかっていらっしゃる。
ガメッツが勝負を大人しく中断するわけはないでしょうしね。
そしてハーちゃんを調べるためにミライ達ごと魔法をかけたというオルーバさんに
私のために他の人を巻き込まないでと怒るハーちゃんなのですが、
いやいや、君達結構楽しそうにしてたじゃん!
むしろオルーバさんに楽しい時間をありがとうと言ってもいいくらいやで!(笑)
ミライ自身、楽しかったとか言ってますやん!(笑)

まぁ実際、ミライは被害を被ります。
モフルンがミライの幼児化を隠すため風邪と嘘をついた結果、
夕食がミライだけおかゆになってしまいます。
お母さんが家に帰って来て、実の娘のミライの所在しか気にかけないなど
親馬鹿っぷりを見せたと思いきや、
病気で食べられない娘の目の前で、他の人に
エビフライにハンバーグ、しかもデザート付きというド豪華な夕食を出すという
中々の鬼畜母ぶりを見せつけてきます。
というかなんかのお祝いなのか?この夕食は(笑)
ミライが食べられないからこそ逆に夕食を豪華にした可能性は考えないでおきましょう(笑)

そんなこんなで、可愛くのほほんとしていたが
このネタならもっとイケたんじゃない?な44話でした。
ハーちゃんもクリスマス商戦に向けてエコーワンドの販促に余念がない(笑)
ではまた次回。

ひとつなぎの大魔法プリキュアつかいプリキュア#43

ジュエルッペット、クリスマス特番
おめでとうございます!!


と、全く関係ないところから始まりました
魔法プリ43話感想です。
この世界の過去が語られた回でした!
意外なキャラの再登場もあり、
情報的には重要な回でしたね。

妖精の世界にやって来たミライ達とチクルンを
妖精の女王が迎えます。
チクルンと感動の再会を遂げるチクルン、と思いきや……
TA・I・BA・TU☆
そう言えば最近のクレヨンしんちゃんには
げんこつとぐりぐりがないという話をこないだ友達から聞いて
へぇ~、時代だなぁと思ったんですが
女王による愛のあるチクチクにクレームの付かないことを祈ります(笑)

妖精達に歓迎され花粉のケーキを食べるミライ達。
花粉のケーキ……いやぁ花粉症には辛いっス。
その後、先(略)代の女王、またの名をレジェンド女王が登場し
ミライ達に昔話を聞かせてくれます。
気になるのはこの先(略)代女王と現行の女王の、
間の女王達はまだ生きているのか、という疑問ですね。
まぁそんな深く考えるネタでもないとは思うんですが(笑)

余談ですがホッツェンプロッツで有名なオトフリート・プロイスラーの
「小さい魔女」という僕の好きな児童文学があって(この作品はラストがすごい)、
これの主人公の魔女も127歳だけれど魔女の中ではひよっこ、という設定でした。
ファンタジーではこういう壮大な年齢ネタが結構定番ですね。
3000年は盛りすぎだと思いますが(笑)
まぁ「五億年経ったら帰って来る」とか言い出す詩人もこの世にはいますし。

そういうわけで、レジェンド女王の話によれば、
かつて世界は一つで、マザー・ラパーパという女神に守られていたと。
マザー・ラパーパ……
母なのにパパとはこれいかに
しかしそこにデウスマスト一座が興行に現れて(笑)
激しい戦いの末、デウスマストを封印したものの、マザー・ラパーパは倒れ
世界はバラバラになってしまった。

この昔話、知っているのはレジェンド女王くらいのもので、
校長も知らなかったようで、リコパパの発見によって
今回、気付いたようですね。
魔法界がナシマホウ界を発見するより前の時代に
ナシマホウ界で魔法界と同じ文字が使われていた、
という考古学的な説明は好き。
しかしマザーラパーパの話は結構重要なんだし
もっと大っぴらに語り継いでいて良いような気がします。
校長も大いなる禍について色々調べてるんだから
超高齢のレジェンド女王に話を聞いてヒントを得ようとかいう発想はなかったのでしょうか。
まぁ、校長だからね。多少無能でも仕方がないね(笑)

しかし、マザーラパーパの意思を継いで世界を一つに戻そう、
という発想が妖精たちにあってもおかしくないわけで、
魔法界の存在は知っていて、女王と校長は面識があるから
一応行き来はできるんですし、世界がバラバラになったのはわかりますが
プリキュアが登場するまでバラバラのままでいたというのは疑問ですね。
もっと交流を拡大することは可能だったと思うのですが。
人魚が人間を恐れていたように(アレも理由がよくわからないのですが)
妖精も人間を恐れているかというと、いきなり来たミライ達を
普通に歓迎してくれていますし(チクルンと一緒にいたこともあるんだろうけど)。
まぁ、行き来はできるけれども、そこまで簡単ではないとか
理由はあるのかもしれません。
現実の地球でも、国交があり、これだけネットで情報が普及しているのに
他国に偏見を持っていたり、あるいは道で外人に合うと緊張したりするわけで
(え!しないですか?僕はします!(笑))。

そう言えば「ナシマホウ界の発見」という言い方もおもしろいですね
アメリカ大陸の発見みたいな。いや元々原住民は知ってたから!みたいな。
魔法界がナシマホウ界を侵略しなかっただけ幸運だったのかもしれません(笑)
魔法界とナシマホウ界については、裏設定があるかもしれませんけどね。
それこそ魔女狩りの歴史であるとか。
でも仮に裏設定があったにしても、魔法界とナシマホウ界、
あるいは他の世界が、未だに非常に限定的な交流をしている理由、
みたいなものはもう少し明確に本編で描かれるべきかもなとは思います。

まぁ、魔法プリが人の繋がりを象徴的に描くものだと考えると
仲良しグループの中心人物がいなくなったら、
なんだか自然とグループ自体が解体してしまって
別に分かれたメンバー同士は仲が悪いわけではなくて
たまには合うし、そうなれば歓迎もするんだけど
なんか、なんとなく、疎遠な感じになっちゃうんだよね~
ということの比喩的な世界、とすればしっくりくるのかもしれない(笑)

そんな感じで昔話を聞いたミライ達のところへ
オルーバさんが登場。
彼はクシーの書いた闇の魔法の研究書を読んで
まさかのスパルダさん復活!
次回はバッティさんにガメッツさんも復活するみたいですね。
どう考えてももはや戦力不足、インフレについてこれていないのですが
個人的には予想外の展開で結構好き。
もしかしてクシーやヤモーの復活も……?

とにもかくにも妖精界で戦闘が始まります。
妖精界への迷惑を考えない攻撃、
さらにチクルンまでデコピンされて
妖精の血が流れるハーちゃんがマジギレ。
敵の狙いはミライ達なので、ミライ達のせいで妖精界が被害を被っている、
という見方もできるんですが、まぁ場所とか関係なく遠慮なしに襲って来るオルーバさんが一番悪いのは確か。
しかし今回の戦闘はちょっとどうかと思う部分が多かったですね。

まず敵の攻撃をミライ達がバンバン躱すんですけど、
その攻撃、躱した後ろで妖精の国を壊してない?みたいな(笑)
上の方に弾くか、妖精の国を守って体で受けるか、
そういう描写にしてほしかったですね。
それから敵の攻撃で怯むんじゃなくて、
避けた拍子に背中がぶつかって怯むミライとリコってどうなの?
いくらスパルダさんが弱いからってあんまりだよ(笑)!
まぁ、あのシーンはちょっとした隙を突かれそうになる、
というシーンなのかもしれませんが、ちょっとそれにしては
映像が合っていない感じがしましたね。
とにかくそこはハーちゃんが二人を助け、久々の個人必殺。
その後、合体必殺でフィニッシュ。

動画枚数を増やしてほしいとかいうこととは別の部分で、
もうちょっとちゃんとした戦闘を描いて欲しいですね。
最近おざなりだよ!

戦いの中でハーちゃんの中に何かを感じたオルーバさんは
これまた久々のオボエテーロで退却。
ミライ達も、チクルンとの別れを惜しみつつ、妖精界を後にします。
そしてレジェンド女王は、マザー・ラパーパが消える前に言った言葉、
世界を再び一つに繋げる魔法、その名は「プリキュア」、
とかなんかそういう話を思い出すのでした。
この流れだとやっぱり魔法プリのラストはドキプリみたいになるのかもしれませんね。

そんなこんなで色々あった43話でしたが、
次回はまさかの幼児退行回(笑)
幼児の作画に定評のある河野さんの作画のようですが、
予告を見た感じ、いまいちかなぁ~(笑)
元々のキャラデザインが目が大きくて子どもっぽいですからね。
リコもミライも。
この終盤でこういう話をぶち込んでくるか~という感じですが
縦の話は縦の話で進んでいるようなので大丈夫ではないでしょうか。
ではまた。

チクルンつかいプリキュア#42

珍しく真面目に語りますけども、
あ、いえ、いつも真面目なんですけども(笑)

今回のチクルンがムホー勢に従っていた理由を観て
ちょっとびっくりしまして、
ええ!その程度の理由で!?
とか(笑)
違う世界の者はわかり合えないとか言っていたのは
何か原因があるんじゃなく本質的にチクルンがひねくれていただけかよ!

とか(笑)
まぁ、後者についてはチクルンの出自なんかが今後出て来る可能性もありますが。
ミツバチだけにみなしごで、周りに馴染めずにいた(それが仕事のサボりにも繋がっていた)とか。

ただ、この理由があまりに子どもっぽいなと思って、
魔法プリがこれまでより対象年齢を下げていることはわかってたんですが
そこまでか、と思って、今まで全然チェックしてなかったんですが
監督や脚本のインタビューとかちょっと探して読んでみたんですね。

そしたら
魔法プリでは、夢が叶わない絶望みたいなことは描かない、
というような発言をしているインタビューがあって
その理由は、子どもがまだ体験していないことで、共感できないだろうから
というようなことだったんです。

つまり、そこでは例に「夢と絶望」が提示されていたわけですけども
魔法プリの政策方針として、それ以外でも
子どもがまだ体験していなくて共感できないことは極力描かない、
というものがあるみたいなんですね。

同時に、出来るだけプリキュアを中心に話を描く、とも発言していました。
サブキャラクターの物語を描きたい気持ちもあるけれども
子どもが観たいのはプリキュアだから、ということなんですね。

こういう方針が、正しいかどうかは僕はわかりません。
ただ、今回は、僕が思っていた以上に
本気でかなり年齢の低い子どもに焦点をあてて
話を作っているんだなと、インタビューを読んで感じました。
その上で今までの魔法プリを振り返ると
色々、なるほどな、と腑に落ちる部分が沢山ありました。

魔法プリにはずっと違和感があって、ブログの記事も歯切れ悪い部分が
多かっただろうなと思うのですが、それは、魔法プリを観て
出来が悪いな、と思う部分が、あまりにあからさまだったからなんですね。
脚本家と言うのは、脚本のプロですから、
しかも監督と話したり、大人が何人も集まって作ってるわけですから
話が変な出来だったらちゃんと気付くはずだと僕は思ってるんです。
だから、魔法プリにしても、僕が変だなと思う部分は
作り手だって気付いて当然だと思うんですよね
それなのに魔法プリは、変な部分がすごく目立つというか、
話によっては、素直にやった方が楽なのに
あえて変に作ってるようにさえ見える部分があって、
だから、逆にここが悪いとはっきり言いにくかった。
何だか、話の出来が悪いのではなくて
僕とは違う考え方に則って話を構成しているような印象を持っていました。

例えば、記憶に良く残っているのは8話ですね。
ペガサスが登場する話ですけれども、僕は感想で
エミリーを主役にして話を作った方が構造がすっきりするのになぁ
というようなことを書きました。
僕は物語の構造のスマートさに重点を置いてそう言ったのですが
魔法プリの作り手からすれば、
仮にそうだとしても、子どもが観たいのはプリキュアだから
プリキュアを主役として話を作る、という事だったのでしょう。

あるいは序盤で言えば、補習中のミライがどこに泊まっているか
という、寮生活の描写が観たいと僕は感想に描いた気がするのですが、
それも作り手からすれば、寮生活というものを
子どもが喜んで共感できるだろうか、という疑問があったのかもしれません。
寮生活を経験している未就学児というのは
かなり少ないでしょうし、親がいない場所で何日も夜を過ごす、というのは
中学生のミライは平気でも未就学児には恐怖かもしれません。
だからあえて寮生活はすっぱり切ったのかもしれません。
魔法界に友達が出来て、お泊り会の様相を呈するまでは。

子どもが知っていて、退屈しないことだけを描いていく、
という考えを持つと、魔法プリの多くの欠点が説明できるような気がします。
例えば、魔法学校に補習に行くことになったミライが
一度も家に帰らず電話一本で話を済ませたこと等に代表される、
魔法プリに散見される現実的な手続きのすっ飛ばし感は、
結局、それを描いても子どもが喜ばないと判断したからでしょう。
大人から見れば、そういう現実的な手続きの場面がちゃんとないと、
雑に感じてしまうのですが、そういう場面が、
物語を前準備であって、物語の本筋ではないのは確かです。
そして子どもが観たいのは本筋の方だ、という考えもわかります。

おもしろいのは、魔法プリは手続きをすっ飛ばしますが、
その「すっ飛ばし」とは「省略」ではないんですね。
前回の感想で、校長がクシーの遺品を探していなかったことを
水晶さんの台詞を変えるだけで、探していたことに出来るのに、
どうしてしないんだろうというようなことを書きました。
つまり、描いていないけど、映っていないところでやっていたんだよ、
と「省略」したことにすれば良いのに、と。

でも作り手はそういう「省略」を極力避けているように思えます。
なんとなく、作り手は、物語を理解するための子どもの補完能力には
限界があると考えているのではないかと思えます。
それは物語に描かれていないことを勝手気ままに「空想」することとは別です。
物語に描かれていないけど、物語を説明するためには、
起こっていたと考えなければならないこと、を想定する、というのは
確かに実のところ、高度な情報処理能力かもしれません。

ここでどうしても魔法プリには歪みが生じてしまいます。
話の前準備のような、話の現実性を補強するための手続きはすっ飛ばす。
しかしそれを画面外でやっていたことにするような「省略」はしない。
すると描写としては、すっ飛ばした粗雑な手続きのみが実際に存在するという
非常に不自然なものになってしまうわけです。
おそらくクシーに対する校長の描写の不自然さも、こうした歪みの結果だと僕は思います。

他に、インタビューを読んで、僕が勝手に(笑)
これは子どものためにそうしているのかもしれない、
と思ったことは、魔法の描写ですね。

魔法プリの魔法はおもしろみがない、という意見も聞いたことがありますが
僕自身、二度手間感のある魔法が多いなと思っていました。
魔法でペンを動かして絵を描くとか(笑)
魔法で針を動かして服を作るとか(笑)
ただこれも、子どもを混乱させたくないのかもしれないと思いました。
つまり、魔法を使って何かを作る時に、
いきなり結果に繋がるのではなくて、
子どもでもわかる具体的な過程を入れることで
無用の混乱を避けようとするような。
まぁ、ハーちゃんのようにいきなり結果に繋がる魔法もあるので
これは僕のこじつけかもしれません(笑)

そういうわけで、インタビュー等を読んで、僕が今まで魔法プリに感じていた
疑問や違和感や不満は、作り手が、今までのシリーズよりさらに
子ども向けであることに重点を置こうとした結果の歪みなのではないかと
僕は思うようになりました。

こういう事を言うと、子どもはそんなに馬鹿じゃないとか
子どもを舐めるな、という意見も出そうなんですが
よく思うんですが、その子どもって何歳くらいのことを言ってるんでしょう。
僕等は子どもと一口に言いますけども
小学生と幼稚園児じゃかなりの差があります。
さらに幼稚園児でも、年長、年中、年少でかなり違いがあることは
種々の実験が科学的にに示しているわけです。

例えば、これは大学の時に教員免許取得のための講義で
習った実験ですけれども(なので細部に間違いがあると思いますが)
子どもに絵を見せながら説明するんですが
①箱Aと箱Bがある部屋で女の子が人形で遊んでいる。
②箱Aに人形をしまって、女の子は部屋を出て行く
③女の子がいない間に、男の子が部屋に来て箱Aの人形で遊び、箱Bにしまって出て行く。
さて、ここで女の子が部屋に戻って来て、
もう一度、人形で遊ぼうと思います。女の子はまず箱Aと箱Bどちらを探しますか?

この質問、ぼおっとしてると大人でも間違える人がいるんですが(笑)
正解は箱Aですね。
何故なら女の子は人形が箱Bに移されたことを知らないから。
でもこれを3歳児に訊くと、大体、箱Bって答えるらしいんですね。
4歳児になると段々、箱Bって答えられる子が増えて
5歳児なら箱Aって答える子が多いけども、それでも箱Bと答える子もいる。

つまり、発達の個人差はありますが、本当に小さい子どもって
自分の知っていることと他者の知っていることを区別できないわけです。
自分がわかっていることは他者もわかっているというような認識になる。

そういう年齢の子どもに焦点を当てて話を作る場合に
大人と同じ論理で作れるものだろうか、というのは確かに疑問です。
だって極論を言えば、僕が心待ちにしている(笑)、
勝木さんがリコとミライを振り回す話をやったとして
リコが魔法を使っているけれども勝木さんはそのことを知らない
という根幹の状況を理解できないかもしれないってことですよ。
子ども達はリコが魔法使うの観てるわけだから。

インタビューを読んで、今までの話を思い返してみて
魔法プリは本当に、そういうかなり、今までよりもさらに下の子どもに
狙いをつけて話を作っているように思うようになりました。
だからと言って、魔法プリはよく出来ていると言う気もありません。
退屈な部分をすっ飛ばすのではなく、退屈にならないように描く方法もあり得たわけだし、
そういう小さい子ども向け路線が徹底しているとも思えない部分もある。
そういう子ども向けを狙いつつ、もう少し上の世代も気にかけないといけないという
プリキュアブランドとしての制約もあるんでしょうけど、
バランスを欠いていると思う部分も多い。
実際、時間的な問題等もあって、練り切れなかった部分も多いのだろうと思います。

けれど、魔法プリの作り手が、何も考えていないとは僕は思わないし
子どもにおもしろいアニメを観せようという熱意がないとも思わない。
失敗していたり、上手くいっていない部分はおそらく多分にある。
それでも、ちゃんと魔法プリは、子どもが喜ぶやり方を試みようとしていると思う。
そのやり方が正しいかどうかはわからないけれど。

長くなりましたのでそろそろ〆ます(笑)

そういう感じで色々うだうだ考えていた結果、
チクルンについてなのですが、
チクルンはムホー勢に従うことを暴力的に強制されていた状態なわけです。
実際には殴られたりしてないけれど、金縛りで体の自由を奪うとか
実際やられたらかなりの恐怖ですよね。
こいつは俺の体を自由に出来るんだってなもんで。
で、じゃあ子どもが一番体験している、共感しやすい暴力的な強制ってなんだろう、
と考えてみると、それって大人に叱られることだと思うんですよね。
まぁ、愛のある躾を暴力と呼ぶのは気が引けるんですが
でも実際、怒られるのって怖いし、
怖いから渋々やりたくないことをやるわけです。
だから、ここでチクルンの動機として、人に叱られるのが怖い、
というのを持ってきたのかなと思いました。

ただ、どうしても大人から見るとしょぼいというか、う~ん。
やっぱり話の展開とチクルンの動機で重さが釣り合ってない感じと言いますか
バランスが良くないんじゃないかなぁという気持ちになりますね。

以上、今回の話のチクルンの動機以外の部分について
全然語っていないわけですけども、長くなったので
こんなもんで今回の感想という事にしたいと思います。


○P.S.
あまり「子どもから見ると」って話はしたくなくて、
というのも実際に子どもと触れ合う機会がないので
僕が子どもの気持ちを代弁しても、それは僕が僕の都合の良いように
想像して作り上げた非実在の子どもを使って、僕の意見を
正当化することにいかならないように思うからなんですが、
今回の記事ではどうしても「子ども」の視点、というものを
考えなければなりませんでした。

感想を書く以上、それは僕の感じた僕の意見として書くべきなわけで
けれども、魔法プリが僕の考えるような作りであるとするなら
僕の視点でそれを評価したり論じたりするのには限界があると言いますか、
つまり、まぁ、今後も歯切れの悪い感じで続けていくことになるように思います(笑)

二重登校つかいプリキュア#41

なんて言うか
修学旅行回って感じでした。
魔法プリ41話の感想です。

お泊り回って言うのは他のプリキュアにもありますけど
見張りの先生がいる状態だったので、ノリとしては
本当に修学旅行に近かったですね。
こっそり楽しいことする、という魔法プリの方針と
そういう意味では合っていたかもしれません。

魔法界とナシマホウ界が近くなったというので
カタツムリニアで走ってみると……本当に近い!
そういうわけで、ナシマホウ界での学校が終わった後、
魔法界の学校に通うことに。
魔法界とナシマホウ界で時差があるのか
学校の授業時間が違うのか
単純にナシマホウ界の学校が半ドンの時なのか
細かいことはわかりませんが、
魔法学校の授業も受けます。

授業中は補習メイトで固まって席に座ります。
補習時代はリコ・ミライと他三人で
別々に座っていたりしたので一安心(笑)
授業中のお喋りも良かったですね、
前回の誕生日プレゼントも上手いこと拾います。

そして翌日が祝日のある日、
魔法界にお泊りすることに。
ところで祝日は翌日のはずなのに、
普通にミライの父親が家にいるんですが(笑)
どうしたんでしょう?不定休なのかな?
単純に土日休みじゃない人かな?

しかしリコがナシマホウ界で暮らす間に
ジュンがリコの部屋を物置に。
自然な流れ(笑)でジュンの部屋に皆で泊まることにします。
ケイとエミリーも遊びに来て、微笑ましい夜を過ごします。
しかし魔法学校の消灯時間は早い。
なんたってまだ夕方。
年中、春とは言え、それまだ夕ご飯も食べてない時間では?
わかりやすいとは言え夕焼け空っぽいのは
演出がやりすぎだったかもしれません。
まぁ、魔法使いって老人が多そうだから寝るのが早くても仕方ないね(偏見)

消灯時間以降も見回りの教頭先生に隠れながら遊びます。
先生が来ると寝たフリするの、いやぁ、懐かしい感覚ですね(笑)
というかエミリーとケイはジュンの部屋に泊まる理由がないので
寝てようが寝てまいが、他の生徒の部屋にいる時点で
教頭先生は注意が出来た気がしますが、
今回は色々と大目に見てくれているようです。

そして、ジュンがリコにサプライズプレゼントを渡したりします。
ジュンのみでケイとエミリーはプレゼントを渡しませんが、
ジュンは案外、その辺に気が回りそうなタイプですよね。
ケイは多分忘れてたんでしょう(笑)
エミリーは……
誕生日プレゼントを選んでみたけど
迷惑だったらどうしようって怯えている内に
渡すタイミングを逸しちゃった
のかもしれません。
経験ありませんか?(笑)

そう言えばミライとハーちゃんはリコに何かプレゼントしたんでしょうか。
まぁパーティで祝ったから良いのか。日付も知らなかったみたいだし。
ミライは場所提供してるしな(笑)

それから補習メイトがこうやって仲良くなったのも
ミライのおかげ、と言うような話も出ましたね。
最近のミライ上げはちょっと露骨で苦手ですが、
確かに具体的に何をしたってわけではないんですが
ミライという珍入者によって、あの補習が印象深いものにはなったんでしょうね。
実際、ジュンとエミリーとかは普通なら友達になりそうにないですし。

初代回帰がよく指摘される魔法プリですが、
初代では互いに(特になぎさに)それぞれ仲の良い友達がいて、
それぞれに居場所の確立している二人が、
ぶつかって仲良くなる、という感じでしたが
魔法プリではリコは魔法界でボッチでしたし
ミライもナシマホウ界でそこまで強烈に友達がいるって感じでもなくて
それぞれバラバラなものが、段々とリンクしていく
という印象を受けます。
補習メイトが繋がったり
まゆみと勝木さんが繋がったりとか。
そういう意味でナシマホウ界の代表ミライと
魔法界代表のリコが、二つの異なる世界の
交流を象徴する、という面では少し弱くなってしまったかもしれませんが
それぞれの人の繋がりを作っていくという面では、
この描き方も悪くないかなと思います。

そんなこんなで楽しんでいるミライ達の一方、
校長先生はミライ達が友達といる姿に、かつての友、クシーに思いをはせます。
個人的には、校長がクシーに対してドライに見える描かれ方を
していることについては、そこまで文句はないですし
その手の描写を意図的に省いている部分もあるんだと思うんですが
お前のやったこと何一つ残らなかったよ
みたいな言い方はどうかと思いますよ。

これは校長擁護派の僕でもちょっと、
もうちょっと言い方あるだろうって感じでしたね。
少なくとも、危機を回避しようって思いはあったわけだからさ。
クシーのやったことが正しかったとは全然僕は思わないし
殊更、クシーを擁護したいわけではないんですが、
何だろうな、失敗した人間に対する優しさと言うかね(笑)
そういうのもう少し感じさせる台詞にしてほしかったなとは思います。
方法は間違っていたがお前の志はまだ残っているよとか。
まぁ、校長もすごく複雑で悲しい思いを抱えた上での、
一見、酷い台詞なのかなとも思わなくはないわけですけども。

そして、校長はクシーが倒された場所へ。
大分時間が経っているから、仮に何かあっても海の底だと水晶さんが言う。
というか、倒した後、遺品探しくらいしなかったのでしょうか。
「あの時も探して、何もなかったじゃありませんか」
みたいな水晶さんの台詞でも良かったような気がしますが。
まぁそこにムホーの人が登場。

そして校長が夜の空を飛んでいるのをたまたま観ていたリコ達がやって来て
ムホーの人に襲われる校長を助けます。
う~ん、野外の外出とか絶対校則違反だなこれは(笑)
そして戦闘なんですが、
最近の魔法プリの戦闘はちょっといまいちだなと思います。
敵に攻撃されピンチ→何かそれっぽいこと主人公が言う→敵撃破
はプリキュアの戦闘の王道パターンなのはわかるんですが
それにしても安易すぎるように思います。
敵がほんの一発か二発攻撃
→ちょっと苦戦っぽい雰囲気からすぐにそれっぽい台詞へ
→敵撃破、みたいな。
あまりにもスムーズに淡々と王道の形だけをこなしている感じと言いますか。
もうちょっと戦闘に尺を取って、戦闘描写を頑張ってほしいですね。

そしてドンヨクバールを倒しますが
ムホーの人はクシーの書いた魔導書?を海から引き上げます。
魔法はムホーに及ばないとかさんざん言ってたわりに
今さらそんなものを……。
まぁこの眼鏡の人は結構、魔法についても
他のムホーの人と違って興味を示していますからね。
今後の展開が気になりつつ、待て次回
次回は料理回。
ポンコツになるのは誰だ!?(笑)

誕生日つかいプリキュア#40

いやぁ!眠いですね(笑)
コメント返信もう少しだけ待って下さい、すいません

魔法プリももう40話ですか。
今回の絵本で語られた物語も含め
どのように要素が回収されていくか気になるところです。
絵本の話によれば、
寄り添っていた二つの星が離れ離れになってしまった
ダイノアースとアナザーアースかな
これは恐らく魔法界とナシマホウ界のことだと思いますが
そこから、現在、何故魔法界は魔法をナシマホウ界では隠し
互いの世界は一部の交流以外は疎遠化しているのか
ということが説明されればありがたいなと思います。
ムホー勢達の話に出て来る謎の存在も気になるところ。

そんなこんなで今回はリコの誕生日回もとい誕生日会。
なんとリコママはナシマホウ界でお料理研究家として活動していました。
その割に言動が隠す気ないというか危なっかしいんですが(笑)
見るからにおっとり系不思議キャラなので、普段は変なこと言っても
周りの番組スタッフ達が笑って流しているに違いない。
ミライ宅でケーキを作った後
「愛情入れ(はぁと)」とやった時、
ミライのお母さんは喜んでましたが
ミライのおばあちゃんがすごい顔してて笑いました。

そんなこんなで突然、ミライ宅にやって来たリコママですが
更にリコ姉、リコパパも突然訪問してきます。
ミライ宅に事前連絡はありません。
かけてるのは間違いなく
魔法じゃなくご迷惑ですが
校長を見るにつけ
魔法界にはホウレンソウが大事、
という認識が基本的に欠如してるのでしょう。

事前連絡なしにしてはあまりにも盛大なパーティですが
リコの話を聞く分には魔法界では普通の規模らしいので
誰かの誕生日の時は周りに多少ご迷惑を掛けても仕方がないし
逆に掛けられても仕方がない、という文化が魔法界にはあるのでしょう。
人の家を借りてパーティをやって、家の持ち主の許可を得ずに
近所の通りがかりの人を参加させるのもそう考えれば納得できます(笑)
魔法界では誕生日は無礼講、
知人だろうが他人だろうが分け隔てなく祝う、ということなのでしょう。

飾りの規模や被っている帽子など、
どちらかと言えばクリスマス感が漂いますが
ミライパパの服装だけ謎。何故メキシカン(笑)
リコパパが持ってきた写真機はおそらくナシマホウ界製ですが
かなり旧型のもの。一体どこで仕入れて来たのか……。

とにもかくにも豪勢で目立つ誕生日会、
まぁ確かにこれはリコが嫌がるのもわかりますね。
好きな人は好きそうですが。
そんな誕生日会の隅っこでリコパパに近況報告など。
リコママやリコ姉にはまだリコがプリキュアとは
言っていないらしいのですが
そもそもなんでプリキュアってバレちゃダメなんだっけ?
と、毎度毎度突っ込むのも飽きてきましたね(笑)魔女ガエ(ry

ところで、序盤はリコの家庭環境に問題がある説、
を唱えていた私ですが、そんなに問題のない温かい家族でした(笑)
まぁ皆、優秀ではありそうですが、リコを責めている部分もないようですし
リコ的にはその優しさが逆に辛い、というのもあったのかもしれません。
ただ、両親とも仕事が忙しそうな感じはします。
リズ先生がかなりリコの面倒を見ていたのでしょうね。

そんなこんなで和やかなパーティの後、シャーキンスが登場。
珍しくプリキュアを謎空間に引き込んで、親切にも
大ボス、デウスマストについて説明してくれました(笑)
全てを混沌に飲み込む、つまり全ての秩序を破壊する存在の模様。
全てのルールを無視して発動するムホーの大元というところですね。
戦いの末、リンクルストーン、タンザナイトの力で謎空間から脱出。
タンザナイトってワープするヤツかと思ったら、
あれはまた別のストーンでした(笑)
タンザナイトで何故、謎空間から脱出できたかは不明。
その後の戦闘でもリンクルストーンで色々と技を使います。
リンクルストーン技も案外、使ってるので
結構印象に残ってきましたね。ピンクトルマリンとか。

そしてシャーキンスさんを倒した後、
ちょっと照れちゃうけど、やっぱり家族の愛って最高、
と気付いたリコが家族にお礼を言って別れます。
そしてリコと家族がお別れした夜空に、
今度はミライとハーちゃんがハッピーバースディの文字を
描いてプレゼントするのでした。
リコがテスト中のミライに送った応援メッセージを思い出しますね。

そんなこんなで次回からは
なんと学校に行った後、放課後に魔法界に!?
大丈夫?キララと同じくらいハードワークじゃない?
魔法界とナシマホウ界が近付いているというのも何かを匂わせてますが、
一日に二か所も学校に通うなんて、ここにきてもっと話は賑やかになりそうですね
では、数時間後を待ちましょう(笑)
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洗濯

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